
はじめに
Audibleで聴きました。
本書は、推し活や読書、映画鑑賞など、自分の「好き」をうまく他人に伝えられない――
そんな人に向けた“感情の言語化”ハウツー本です。
私も子供の頃から感想文を書くのが苦手で、そもそも感情があまり動かされないのに加えて、
それらを表現する技術もないので、あらすじで文字数稼ぎをして提出していました。
そして大人になった今も、こうしてオーディオブックのブログをやっている事もあり、
少しでもレビューの役に立つこともあるかと思い、本書を手に取った次第です。
読書感想文と推し活は別物
まず大事なのは、本書が「読書感想文の書き方」ではないということ。
著者は「“好き”という感情がすでに存在している」前提で話を進めます。
つまり、学校の宿題のように「読みたくないけど読まされた本」とは違い、
自発的な“好き”があるところから始まっているのです。
なので、感想文を上手に書きたいと思っている人には、ちょっと趣旨がズレるかもしれません。
特に課題図書の中から本を選んで書くような場合は、
“好き”と言うスタート地点に立てるとは限りませんので…。
「語彙力」は才能ではなく、磨けるスキル
著者は、言葉選びに悩む人に対して「語彙を磨こう」と提案しています。
「“やばい”や“エモい”しか出てこない」――それは語彙が足りないから。
だからこそ、良い言葉をストックする読書や日々の観察が重要だと語ります。
やはり、最終的に物を言うのは語彙力のようですね。
最近はこの“言葉選び”って言葉を目にする機会も増えたような気がします。
SNSを筆頭にテキストでのコミュニケーションが主軸となる現代では、
語彙力の向上も万人共通の課題なのかもしれません。
ちなみにオーディオブックで「良い言葉をストック」するのは難しいです。
紙の本や電子書籍のように、ページの端を折ったり、マーカーを引くことができないからです。
これはオーディオブックの致命的なデメリットですね。
言語化とは「自己理解」のプロセス
「好き」を他人に伝えることは、自分自身と向き合うことでもあります。
どこが、なぜ、どうして、そんなに心を動かされたのかを掘り下げることで、
自分の価値観が言語化されていきます。
とはいえ、これをすぐに実践するのは難しい。本書はあくまで“ヒント集”です。
読んだ瞬間から急に表現力が上がるわけではありませんが、
言葉にする感度を上げるための土台づくりにはなります。
アウトプット過多時代のサバイバル術として
SNSやブログ、動画配信など、個人が発信できる時代。
「何を言うか」「どう言うか」は、もはやセンスや感性ではなく
“スキル”として問われるようになっています。
「好き」を伝える言葉が“やばい”のままでは、伝わるものも伝わりません。
「やばい」「エモい」だけだとバカだと思われますし、
かと言って黙っていると何の意見も無い人だと思われますし、
アウトプット過多の時代を生きるのも大変ですね。
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