「オードリー・タン 私はこう思考する」レビュー 〜タンさんに学ぶ、時間と怒りと共創の思考法〜

目次

はじめに:古い枠組みを打ち壊すヒントが見つかる一冊

Audibleで聴きました。

オードリー・タン氏に関するは私も大好きで著書を何冊か読んだことはあるのですが、
本書は新しい情報を加えつつも、生い立ちや過去の経歴からおさらいするので、
新しい情報はあまり得られなかったと言う読後感でした。

本書も他の本と同様、オードリー・タン氏への取材に基づいた内容をライターが著した本で、
オードリー氏が書いたものではありません。

ただ、思考法や日常のルーティンについて参考になる部分も多く、
その内容が非常に印象深く、今の自分にも深く響いたので、印象に残ったポイントをいくつかまとめてみます。

毎朝1時間、“立ち止まって考える”時間をつくる

タンさんは毎朝7〜8時に起床したあと、すぐに動き出すのではなく、
まずは瞑想と前日の振り返りから1日をスタートするそうです。

朝の1時間をマインドフルな時間として確保することで、
思考を整え、自分の感情や優先順位を見つめ直す。
この習慣が、日中の生産性や対話の質に大きな影響を与えているのだと感じました。

私も過去にマインドフルネスを習慣にしていた時期があったのですが、
はじめは5分と保たず、どんなに長くても20分くらいが限界でした。

ポモドーロ・テクニックで“集中の質”を保つ

作業時間も工夫されていて、30分の集中+5〜6分の休憩を繰り返すポモドーロ・テクニック
活用されているとのこと。

このリズムを守ることで、
“やる気に頼らず集中する”というスタイルが確立されているのが印象的でした。

ポモロード・テクニックとはキッチンタイマーを利用した時間管理術で、
決められた集中時間と休憩時間を繰り返す方法です。

これも私も仕事で試したことがあるのですが、最初は30分の集中は難しかったです。
ただ、続けていくうちだんだんとリズムが掴めるのですが、
作業内容によってはすぐ終わるものもあれば、30分以上の集中が必要な場合もあり、
あらゆる作業に当てはめるものではないような気がしました。

創造性は“自分だけのものではない”

アイデアは常に共創されるもの」というタンさんの考え方にも共感しました。

コロナ禍での“マスクマップ”のように、他者の発想を取り入れ、改善し、仲間を巻き込んで実現していく姿勢は、
まさに協働の本質だと感じます。

自分で見つけたアイデアは囲い込みがちですが、タンさんはいずれ誰かが見つけると言う前提で、
先にシェアしてブラッシュアップした方がよりより結果を生むと言う考え方です。

私も全く同じ考え方で、私なんかが思いついたことはすでに誰かがやっているだろうし、
例えやっていなかったなら、それは既に誰かが試し終えた結果、
優れたアイデアでは無かったからだと考える事にしています。

ブリッジングの力:対立をつなぐ思考法

印象的だったのが、民主主義における“ブリッジング”の考え方です。

  • 対立する意見の間に共通点を見つける
  • お互いを尊重できる接点を見つける
  • 「戦う」のではなく「つなぐ」

この姿勢こそが、分断の時代を乗り越える鍵だと思いました。
全人類がこの考え方であれば、世界はもっと平和んですけどね…。

「怒りは人ではなく、問題に向ける」

タンさんの怒りに対するアプローチもまた、心に残りました。
「怒りは感情そのものではなく、“エネルギーの向け先”が大事」

人ではなく、問題そのものに怒る。

それが、冷静さと建設的な対話を保つ秘訣なんだと学びました。
日本にも同じ言葉がありますよね。「罪を憎んで人を憎まず」ってやつです。

日々の時間を“意図的に過ごす”という選択

そして、週末は「家族との時間」や「内省の時間」を意図的に確保しているというお話も印象的でした。

  • 仕事を効率化するのではなく、時間をどう過ごすかを選び取る
  • 忙しさに飲み込まれず、自分で時間を運転する感覚

現代社会を生きる私たちにとって、時間との付き合い方を見直す大きなヒントになる内容でした。

私もFIREする前は、通勤していたときは家はほぼ寝るだけの場所であり時間でしたし、
その後テレワークに移行したからは、逆に24時間仕事に縛られる生活を送っていました。

FIREしてようやく自分の時間を取り戻した感覚が得られましたが、
いま思うと、もう少し上手に仕事する時間と自分の時間のバランスを取るべきだったと思っています。

まとめ:タンさんの思考法は「共創」と「自己調律」

全体を通じて、タンさんの思考には一貫して「共創」の姿勢がありました。
自己中心ではなく、他者との対話と協働のなかで考え、つくり、前に進むというスタイル。

それは私たちが目指す「つながりある社会」の理想形かもしれません。
日々のちょっとした習慣や意識からでも、自分なりの「橋をかける行動」が始められる。

そんな勇気をもらえた時間でした。

「時間の使い方」「怒りのコントロール」「創造性と協働」など、
現代を生きるヒントがたくさん詰まっていると感じました

オードリー・タン 私はこう思考する
総合評価
( 3 )
メリット
  • 自分の時間を意図的に使う意識が身につく
  • 感情に流されない「怒りのコントロール」ができるようになる
  • 他者との協働を前提としたアイデア発想が身につく
デメリット
  • 意識して時間を取る「習慣化」が難しい
  • 他者との“共創”に慣れていないと戸惑うことがある

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