
身近に頼る人がいない人に、解決策なんてあるの!?
「おひとり様」という言葉はポジティブにも聞こえますが、
私の場合はまさに“孤独死予備軍”といっても過言ではありません。
以前から将来に対する不安はありましたが、50歳でFIREした現在、
昔に描いていた将来は目の前、いや既に片足がズブリと入っているのかもしれません。
おひとり様のFIREで一番不安なのは、健康寿命がいつまで延ばせるかと言う事です。
おひとり様は健康がまさに命綱。
入院なんてしようものなら、身のまわりの世話以前に保証人問題から解決する必要があります。
そんなわけで、その問題を解決すべく、
世の中にごまんと出版されているおひとり様本を片っ端から読んでいました。
今回ご紹介する本書も、その一つです。
はじめに:孤独な老後は、もう特別なことではない
高齢化が進む日本では、65歳以上の約3割が「ひとり暮らし」をしているという統計もあります。
決して珍しくないこのライフスタイルですが、実際にはさまざまな「壁」が立ちはだかります。
山村秀炯著『老後ひとり暮らしの壁』は、「ひとり」で老後を迎えることへの不安や備えについて、
多くの事例と具体策をもとに解説した一冊。
本記事では、書籍の内容を4つの大きなテーマに沿ってご紹介します。
①老後ひとり暮らしの壁
若いころや家族と暮らしていたときとは異なり、老後には体の自由が利かなくなったり、
認知機能が低下したりと、思わぬタイミングで「できないこと」が増えていきます。
「元気じゃなくなったときの準備は、元気なうちにしかできない」──本書は、老後を明るく前向きに生きるための“自分マネジメント”の重要性を説いています。
いわゆる「終活」ってやつですね。
私もエンディングノートなるもを購入して書いてみました。
ただ、私のような天涯孤独のおひとり様には残す相手がいないので、
あまり意味が無いような気がしています…。
②お金の管理の壁
認知症などにより判断力が低下すると、銀行口座の暗証番号を忘れてお金が下ろせなくなったり、
詐欺被害に遭うリスクが高まります。
そこで注目されるのが、「成年後見制度」や「財産管理委任契約」です。
- 任意後見制度 :元気なうちに信頼できる人物を後見人として契約。弁護士などの専門家を選ぶことも可能。
- 法定後見制度 :判断能力を失った後、家庭裁判所が後見人を選任。
- 財産管理委任契約:成年後見制度よりもハードルが低く、日常的な金銭管理を第三者に託すことができます。
費用も月額1〜5万円程度と比較的安価です。
ただし、信頼できる相手との契約が大前提。悪質業者や詐欺には十分な注意が必要です。
ただ、私にはこれらの制度の利用を考える年齢の頃に、それらを見分けられる自信がありません。
③心の壁
孤独は寿命を縮めると言われています。研究によると、孤独感はストレスや睡眠障害、
免疫力低下などにもつながるとか。
しかし、「ひとり暮らし」=「孤独」ではありません。
所属意識を得られる場所、人間関係があることで、孤独感は大きく軽減できます。
特に効果的なのが、趣味のサークルや地域のボランティア活動への参加です。
利害関係のない繋がりは心の支えになりますし、
教室を開いたり、地域活動に参加したりと、関わり方もさまざま。
対面が苦手な方は、SNSやYouTubeなど、オンライン上での繋がりも有効です。
結局、何だかんだ言っても、最終的に物を言うのが人とのリアルな繋がり。
フォロワー100万人のインフルエンサーだって、リアルで助けてくれる人がいなければ、
ただの孤独死予備軍なのです。
おひとり様の老後で一番深刻なのが、この「頼める人」問題です。
私はこれを解決したくて、いろいろな本を読みあさっているのですが、
どの本も一様に習い事や趣味のコミュニティなどを勧めてきます。
私自身が「身近に頼れる人がいない」からこそ、
もう一歩踏み込んだ具体的な行動例やステップが欲しかった、というのが正直な感想です。
④死後の壁
孤独死の現場に立ち会ってきた著者は、「人知れず亡くなること」が本人だけでなく
周囲にも大きな負担を与えると語ります。
その予防策として提案されているのが、「見守りの仕組み作り」です。
- 友人と「定期的に連絡を取り合う」約束
- 緊急時に部屋を確認してもらう仕組み
- スマホの操作が一定時間なければ通知が行く見守りアプリ「もし活」の活用

誰にも気づかれずに命を落とさないためにも、ひとり暮らし同士での支え合いが重要です。
とは言え、近所付き合いが希薄になっている昨今、
集合住宅ではお隣さんの顔はおろか、防犯対策で表札さえも出さず、名前すら知らない場合もあります。
老後はある程度家財を処分して、貴重品を家に置かないようにしたら、
玄関のカギは掛けないで生活した方が、万が一の時に役に立つのかもしれません…。
最後に
『老後ひとり暮らしの壁』は、「ひとりでも自分らしく生きたい」と願うすべての人に寄り添う実用書です。
本書では他にも「介護の壁」「健康の壁」など、多くの実例と提案が紹介されています。
お金・健康・心・死後という避けられない課題に対して、
今からできる備えを知るだけでも、気持ちはぐっと軽くなります。
この本は、老後の「壁」を“自分ごと”として考えるきっかけをくれる一冊でした。
私のように「誰にも頼れないかもしれない」という不安を抱えている方にこそ、
一度手に取ってみてほしいと思います。
読み終えたあと、何か一歩動いてみようという気持ちになるかもしれません。

おひとり様のひとり暮らしには壁がいっぱい。
結局、人との繋がりとお金が物を言う事がよく分かりました。
- 老後の不安が具体化され、備えるべき課題が明確になる
- 制度やサービスに関する知識が得られる
- 自立した老後生活のヒントが得られる
- 支援制度の利用には費用や人間関係のハードルがある
- 内容が現実的でシビアなため、読んでいて気が重く…

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