
はじめに
「あっという間に人は死ぬから『時間を食べつくすモンスター』の正体と倒し方」をAudibleで聴きました。
その刺激的なタイトルからライフハックや時間管理術を期待させる一冊です。
マーケティング専門家である著者が、時間の無駄遣いという現代人共通の悩みに切り込もうとしています。
浅く広く“つまみ食い”感のある内容
聴いた印象としては、タイトルから想像した軽快な実用書と大きく異なり、
予想外の哲学的深みを持つ内容でした。
哲学、宗教学、心理学など多岐にわたる領域から時間管理の本質を探る試みは野心的ですが、
各トピックの掘り下げが不十分で表面的な考察に留まっている印象です。
著者のマーケティング専門家としてのバックグラウンドが影響しているのか、
多分野からの「つまみ食い」的知識の寄せ集めになっており、
全体として一貫性や説得力に欠ける部分が目立ちます。
時間を奪うモンスターの正体とその対処法
本書の核心的主張は、時間の無駄遣いの根本原因が「死」「孤独」「責任」という
人生の三大不可避要素から目を背けることにあるという点です。
しかし、この興味深い仮説の展開と検証は不十分で、
結論として「それらの現実に向き合い目標設定をして取り組む」という、
自己啓発書の常套句で締めくくられています。
これは読者にとって「これだけ壮大な問いを立てておきながら、この結論?」という、
ガッカリ感を残す結末と言わざるを得ません。
キャッチーなタイトルに釣られた読者が気の毒
キャッチーなタイトルに惹かれて手に取る方は多いでしょうが、
具体的な時間管理術を求めている読者には不向きな内容です。
皮肉なことに「あっという間に人は死ぬ」というタイトルを掲げながら、
読後感として「貴重な時間を無駄にした」と感じさせる危険性を持つ一冊でした。
時間管理や自己啓発に関心がある方は、
より実践的な内容の書籍を選ばれることをお勧めします。
「あっという間に人は死ぬ」という警句を胸に、
本当に価値ある時間の使い方を考えたいものです。
- 時間の有限性について再認識するきっかけにはなる
- 羊頭狗肉。タイトル未回収
- いちいち話が浅くて薄い
- 構成が散らかっていてまとまりがない
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