
目次
はじめに
Audibleで『おひとりさまの老後対策』を聴きました。
本書は、元国税調査官の著者が、主に金銭面から老後の備えをリアルに解説した実用書です。
オーディオブックで聴いたにもかかわらず、スッと頭に入ってきたため、
要点が非常に上手く整理された良書だと感じました。
「気楽な一人暮らし」の先にある現実
ひとり暮らしを満喫していても、老後に待ち受ける現実は甘くありません。
今の気楽な生活は、単に問題を先送りしているだけかもしれない…本書はそんな危機感を突きつけます。
単身高齢者特有の課題に正面から向き合い、実践的な対策を提案している点が本書の大きな強みです。
本書で得られる具体的な老後対策
- 資産運用による小さな収入源の確保
- 相続税や贈与税を見据えた税金対策
- 「終の住処」の選び方と注意点
- 最悪の場合を想定した生活保護の申請方法
おひとりさま本の中には精神論に終始するものも多いですが、
本書は現実的かつ具体的な対策にフォーカスしているのが特徴です。
それでも「お金がなければ厳しい」のが現実
残念ながら、どれだけ情報武装しても、一定の資金がなければ老後は厳しいという事実は変わりません。
また、地域や社会から孤立するリスクに対する備えも必要ですが、本書では金銭面中心のため、
人間関係や地域コミュニティ作りについての情報がもう少し欲しかったという印象も受けました。
読後に感じたこと
豊かな老後を迎えるためには、
- 十分な貯蓄
- 住まいの確保
- いざという時に頼れる家族
これらをすべて揃えている高齢者が、今の日本にどれほどいるのか。
おそらく、かなり少数派ではないでしょうか。
もし今後、おひとりさま高齢者が地域にあふれたら、
行政サービスも立ち行かなくなる未来が来るかもしれない…そんなディストピア的なビジョンすら感じました。
本書は、未来に対して不安を感じている一人暮らし世代にこそ読んでほしい一冊です。
楽観も絶望もせず、今できる準備を始めるために、
まずは、知ることから始めてみてはいかがでしょうか。
おひとりさまの老後対策
メリット
- 主に金銭面での老後に必要な対策を学べる
- 要点がまとまっていて読みやすい
デメリット
- どんな対策を施しても、結局先立つものがなければ厳しい事に変わりない
- 金銭面以外に必要な準備も、もう少し知りたかった
コメント