
目次
はじめに
Audibleで聴きました。「DD(どっちもどっち)論」は、現代社会に蔓延する二元論的対立を鋭く分析し、
その先にある思考法を提示する意欲作です。
著者独自の「どっちもどっち」という概念を軸に、複雑な社会問題の本質に迫ります。
世の中の大半は「どっちもどっち」でできている
本書のテーマは、二元論で割り切れない問題にどう向き合うか、というものです。
社会問題、政治、経済、男女論など――
世の中には簡単に「善」「悪」で決着できないグレーな事象が溢れています。
著者はこれを「DD(どっちもどっち)」と呼び、
その曖昧さや微妙なバランスの上に世界が成り立っていることを、冷静に解説していきます。
「DD論」を通じて学べること
- 物事を単純に善悪で判断しない重要性
- 解決策のない対立にどう折り合いをつけるか
- 感情ではなく、俯瞰的に世界を見る視点
私たちはつい白黒をつけたがりますが、現実はもっと複雑です。
バランスを取りながら生きるしかない…それが現代社会のリアルだと改めて考えさせられました。
中盤からややテーマがブレる感も
読み進めるうちに、「DD論」から離れて、
著者自身の社会批評や指摘がメインになっていく印象も受けました。
そのため、
- 具体的な解決策を期待する人
- 一貫したテーマでまとめられた本を求める人
には若干の物足りなさやモヤモヤ感が残るかもしれません。
とはいえ、橘玲さんの視点そのものが鋭く面白いため、
私は最後まで興味深く聴くことができました。
遠慮のない分析は、時に居心地の悪さを感じさせますが、
それこそが私たちの思考の枠組みを広げるきっかけになるでしょう。
社会問題に関心がある方、二項対立的な議論に違和感を持つ方、
より複雑な視点で世界を捉えたいと考える方におすすめの読み応えのある一冊です。
DD(どっちもどっち)論 「解決できない問題」には理由がある
メリット
- 最新の世の中の不条理が理解できる
- 解決策の無い事柄との向き合い方について考えさせられる
- 物事を表面で判断せず俯瞰で見ることが大切
デメリット
- 指摘に終始して解決にしては淡泊
- 身も蓋もない指摘ばかりなので、読んでいてモヤモヤするだけでスッキリしない
コメント