「87歳、古い団地で愉しむ ひとりの暮らし」 〜シニアの豊かな独居生活を学ぶ〜

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目次

はじめに:シニアの独居生活を考える

Audibleで「87歳、古い団地で愉しむ ひとりの暮らし」を聴きました。

孤独死予備軍である私にとって、老後の一人暮らしは非常に切実なテーマです。
著者と同様、エレベーターのない集合住宅に住んでいることもあり、
先人から学べることがあるかもしれないと思い、手に取りました。

高齢化社会において、独居シニアの生活の質は多くの方にとって重要なテーマです。
そんな現代的課題に一つの生き方を提示してくれる本です。

本記事では、この本から得られる気づきと、様々な立場の読者にとっての参考点をご紹介します。

著者と本書について

多良美智子さんは87歳、エレベーターのない古い団地で一人暮らしをされている方です。

本書はその日常の工夫や考え方を綴ったエッセイで、
YouTubeでの活動がきっかけとなって出版されました。

高齢者の一人暮らしという社会的関心の高いテーマを、実体験をもとに描いています。

エネルギッシュな著者の生活スタイル

本書で特に印象的なのは、著者の驚くべきバイタリティです。

複数の習い事を掛け持ちしたり、60歳を過ぎてから専門学校に通い調理師免許を取得したりと、
「シニア」というイメージを覆す活動的な生活を送っています。

このエネルギーは誰もが簡単に真似できるものではないかもしれません。

「一人暮らし」と「孤独」の違い

著者は一人暮らしではあるものの、お子さんやお孫さんが定期的に訪問し、
生活を見守っているという環境があります。

また、YouTube活動をお孫さんと始めるなど、家族との絆が強く感じられます。

このことから、著者は「一人暮らし」ではあっても「孤独」ではない点は、
本書を読む際の重要な視点となります。

本当に身寄りも支援もない独居高齢者とは、状況が大きく異なります
ここは、読者が誤解しないように注意が必要です。

性別によるスキルの違い

女性ならではの家事スキルや料理の腕前、コミュニケーション能力を活かした交友関係の構築方法は、
とても参考になります。

一方で、これらのスキルに不慣れな男性読者にとっては、
そのまま実践するのが難しい部分もあるでしょう
性別や生活背景による違いを考慮しながら読むことが大切です。

理想と現実のギャップを埋める

正直、「自分もこうなれる」とは思いませんでした。

しかし、本書から学べることは多いものの、著者の状況と自分の状況が異なる場合、
そのギャップを認識することも重要です。

家族のサポートがない方、コミュニケーションが苦手な方、健康上の制約がある方など、
それぞれの状況に合わせた「自分版の豊かな独居生活」を考える必要があります。

参考にしたい生活の知恵

具体的な生活の工夫、例えば

  • 日々の生活にリズムをつける方法
  • 限られた空間を効率的に使う収納術
  • 一人分の食事を飽きずに楽しむコツ
  • 近所づきあいの適度な距離感

など、著者の経験から得られる知恵は、どのような状況の方にも役立つヒントが含まれています。

まとめ:理想の独居生活に向けて

理想と現実のギャップを認識しつつも、著者のポジティブな生き方から学べることは多くあります。

完全に同じ生活を目指すのではなく、自分に取り入れられる部分を見つけ、
自分らしい「愉しむ ひとりの暮らし」を構築していくことが大切なのではないでしょうか。

『87歳、古い団地で愉しむ ひとりの暮らし』は、
そんな年齢を言い訳にせず、自分なりに暮らしを楽しむ大切さを教えてくれる一冊です。

完璧に真似するのは難しいかもしれませんが、自分なりにできることから取り入れたい――
そんな前向きな気持ちにさせてくれる本でした。

87歳、古い団地で愉しむ ひとりの暮らし
総合評価
( 4 )
メリット
  • 一人で暮らす事を勇気づけてくれる
  • 老後の不安を和らげてくれる
  • 主婦ならではの生活の知恵が載っている
デメリット
  • 誰でも著者と同じ暮らしができるわけではない
  • 著者はどこにでもいる主婦ではないので参考にならない点もある
  • 綺麗な部分だけを語っているので、もっとシリアスな話も聞きたかった

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